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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  オーディオ
tags : 
Yさん所有のGOODMANS AXIOM22mk2のエンクロージャー(製作はSさん)が出来上がったので測定を行いました。

グッドマン完成

当初のポートレスポンス(緑ライン)には270Hzにエンクロージャー天地方向の定在波が見えていましたので、エンクロージャー底面に50mm厚のポリエステル吸音材を追加したところ、完全ではありませんが軽減されました。(黄色ライン)

市販品/自作を問わず、エンクロージャーの底面近くにバスレフポートを配置している例をよく見かけますが、定在波が盛大に漏れ出ているんじゃないかと他人事ながら気になります。(特にトールボーイ型)

Port_response

こちらが個体Aのトータル特性。Near fieldとFar fiendのデータ合成はVituixCADで行いました。

Axiom22mk2_A_TotalResponse_480

こちらが個体Bのトータル特性。

Axiom22mk2_B_TotalResponse_480

60Hz~10kHzの範囲で概ね±6dBに収まっており、なかなか優秀です。1~2kHzのピーク/ディップはどちらの個体にも出ているのでダブルコーンの干渉ではないかと思います。

さて試聴です。ピアノ、管楽器、ボーカル、Jazz、クラシック、色々聴いてみました。30cmという現代ではお目にかかれない大口径フルレンジですが、帯域の狭さを感じることはなく、ツィータが欲しいとは思いませんでした。低域は重低音こそ出ませんがベースの音階は明瞭で過不足を感じさせません。全ての音域において『足るを知る』という言葉を思い起こさせる、そんなスピーカーです。

やはり古い録音の再生に味があり、Ray Bryant Trioなんか最高です。

このGOODMANSのようなヴィンテージユニットが開発された頃はまだT/Sパラメータによるエンクロージャー設計技術が確立されていなかったこともあり、当時の推奨箱の設計に固執するのはあまり意味がないように思えます。そこで今回はT/Sパラメータを実測して最適なエンクロージャー容積とチューニング周波数を決めたわけですが、こういった形でヴィンテージユニットの「再生」に携われたのは”測定派スピーカービルダー”として幸せなことです。



(この章おわり)


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