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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  マスターブック
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※ この記事は今年発刊予定の『自作スピーカー エンクロージャ設計法マスターブック』に掲載予定です

※ このスピーカー(ペア)はマスターブック出版後に希望者(先着1名様)にお譲りする計画です

出来上がったスピーカーの性能評価の続きです。インパルス応答からCSD(Cumulative Spectral Decay)を解析してみました。

CSDとはスピーカーへの入力信号がゼロになった後のスピーカーの音圧の変化を示したものです。理想的にはスピーカーへの入力がゼロになれば音圧も瞬時にゼロになるはずですが、実際には振動板の運動はすぐには止まらないため、スピーカーへの入力がゼロになった後もしばらくは音が鳴り続けています。

こちらは今回使用したウーハー(15W8434G00)の裸状態のCSDチャートです。15W8434G00には8kHz付近にコーンのBreak-upによるピークがあるため、その部分の共鳴音が長く鳴り続けていることが分かります。こういう特性が好ましいはずがありません。

15W8434G00_CSD


こちらはクロスオーバーネットワークを通したこのスピーカーのCSDチャートです。15W8434G00のピークはLPFに24dB/octという急峻なフィルター特性に加えて、LPFに組み込んだノッチフィルターで減衰させているため、不要な共鳴は全く残っていません。

SS_B_CSD


クロスオーバーネットワークを毛嫌いするあまりウーハーの高域をカットせずに使用している作例をよく見かけますが、実は音質を考慮した設計にはならないことに注意を要します。

スピーカー設計においては

    Simple is NOT ALWAYS the best.

なのです。



(つづく)




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