自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

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※ この記事は来年発刊予定の『自作スピーカー エンクロージャ設計法マスターブック』に掲載予定です。

T/Sパラメータが確定したので、エンクロージャ容積を決めていきます。使うのはこちらのデータ(再掲)です。

TSP_FinalData2


エンクロージャ容積を計算してくれるサイトもありますが、ここはひとつ基本に立ち戻ってアライメントテーブルを使ってみます。

アライメントテーブルって何?と思った方も多いと思いますが、私の知る限りアライメントテーブルについてアマチュア向けに日本語で解説した文献はないので、来年発刊の『自作スピーカー エンクロージャ設計法マスターブック』をお買い求めいただくしかありません。それまで待てない!という方はThieleさんの論文を読むか、Amazonで"Loudspeaker Design Cookbook"をどうぞ。

アライメントテーブルでは以下のように係数を定義します。

     Vb(エンクロージャ容積)=Vas / α
     fb(チューニング周波数)=H * fs
     f3(3dB落ちとなる周波数)=(f3/fs) * fs


アライメントタイプはオーソドックスにQuasi Third-Order Butterworth(QB3)、QL=7を選択します。

QB3とかQLって何?と思った方は...(以下略)

15W8434G00の実測値Qts=0.35に対する係数は

     α=1.7964
     H=1.1395
     (f3/fs)=1.2702

     Vb(エンクロージャ容積)=8.11 / 1.7964=4.5L
     fb(チューニング周波数)=1.1395 * 54=61.5Hz
     f3(3dB落ちとなる周波数)=1.2702 * 54=68.6Hz


WinISDがデフォルトで出してくる条件もこれに近いです。

またSuper Fourth-Order Boom Box(SBB4)アライメントでは

     α=1.7357
     H=1.0000
     (f3/fs)=1.3728

     Vb(エンクロージャ容積)=8.11 / 1.8419=4.4L
     fb(チューニング周波数)=1.0000 * 54=54Hz
     f3(3dB落ちとなる周波数)=1.3728 * 54=74.1Hz


Fourth-Order Sub-Chebychev(SC4)アライメントでは

     α=1.8347
     H=1.0926
     (f3/fs)=1.2986

     Vb(エンクロージャ容積)=8.11 / 1.8347=4.4L
     fb(チューニング周波数)=1.0926 * 54=59Hz
     f3(3dB落ちとなる周波数)=1.2986 * 54=70.0Hz


やはりQB3アライメントが良さそうですな。

ただ、これらはすべて周波数特性がフラットになるアライメントなので、多少の低域のだら下がりを許容すればもう少し低域を伸ばすことも出来そうです。

次はそれを検討してみます。



(つづく)


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