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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  オーディオ
tags : 
いきなりコアな話題ですが、ディスカッションの経緯はケンさんのブログ、コメントをご覧下さい。

http://milestone.at.webry.info/201703/article_7.html
http://milestone.at.webry.info/201703/article_8.html

私が頂戴したお題は、ARTAの位相データはカーソル位置で変わるのか?というものです。

2015年にARTAで測定したT25CF001のインパルス応答データがありましたので、これを使って調べてみました。マイク位置はユニットの軸上1mです。

まず基準となるのがこちら。メインピークの直前、9.188msにカーソルを置いています。

9188_pir

このときの周波数特性がこちら。1kHzの位相はちょうど+90度になっています。

9188_frd

カーソルを9.063msに置いてみました。さきほどより0.125ms手前です。

9063_pir

このときの周波数特性がこちら。1kHzの位相は45度遅れて+45度になりました。

9063_frd

カーソルを8.933msに置いてみました。最初の位置より0.25ms手前です。

8938_pir

このときの周波数特性がこちら。1kHzの位相は90度遅れて0度になりました。

8938_frd


これで明らかですね。0.25msといえは1kHzの周期の1/4ですから90度の位相遅れと合致します。またここではカーソル位置を順次早めているので位相は遅れて見えるということです。

ちなみに、こちらは同一バッフル上にマウントされたW15CY001をマイク位置も含めて先ほどと同一条件で測定したデータです。このときのインパルスはT25CF001よりも0.041msだけ遅れて9.229msで立ち上がっていますが、この遅れを距離に直すと1.4cmとなります。これはウーファーのAcoustic centerが奥の方にあるのと、マイクをツィータ軸上に置いているのでウーファーとの距離が少し長いためです。なお反射波は床に近いウーファーのほうが先に到達します。

WF_9229_pir


ARTAの位相データはカーソル位置で変わるのか?という問いの答えは『イエス』です。

したがって、ツィータとウーファーでカーソル位置を同じ時刻に置けば両者の位相関係は保存される、というのが私の結論です。



(この章おわり)


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テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用

コメント


 おお、そうでしたか。

 これで疑問が解決しました。最近はARTAをつかっていなかったので、この辺をすっかり忘れていました。確認有難うございます。
 その点OmiMICはスタートを指定できないので位相差は別の方法でとらなければならない点不便ですね。
2017/04/01 08:13  ケン  URL  #WZHZREeQ  編集


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