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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

2016/03/11
Line Array Speaker

Category :  オーディオ
tags : 
アメリカ在住のMさん(拙作ブログの読者だそうです!)からおもしろいスピーカーを紹介いただきました。

このラインアレイ、ドームコンサートのPAとしてよく見かけますが、この製品はホームユース向けです。

LineArray1


直立型ではなくアーチを描いて反り返っているのと、Legendre shadingを使っているところが特徴なのだとか。

ちなみに設計者はあのKeeleさん。似顔絵がナイスです。

LineArray2

Legendre shadingって何?と思って検索してみると、KeeleさんのAESでの講演資料が見つかりました。要は、パッシブアッテネータを使ってドライバのレベルを少しずつ変えているようです。資料には回路図まで載っています。(52ページ)

http://www.linkwitzlab.com/Keele%20-%20Introduction%20to%20CBT%20Loudspeaker%20Arrays.pdf

指向性が周波数によらず一定になることをBroadband Constant Directivityというそうで、調べているうちにオリジナルと思われる論文を見つけました。Naval researchがソナーとか水中スピーカーのために研究していたようです。斜め読みしたところ、論文の中にルジャンドル多項式という単語を発見しました。これがLegendre shadingの由来のようです。

http://www.audioartistry.com/Papers/Navy%20CBT%20Paper2(Jarzynski%20Trott)%20(Nov.%201978)2.pdf

オーソドックスな2ウェイを卒業したら、こういったスピーカーも実験してみたいところですが、ユニット代が高くつくのが難点ですな。



(この章おわり)



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テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用

コメント


普通のメーカー製スピーカーが超えられない一線が、この「Constant Directivity」にありそうですね。

このSPはConstant Directivityかつ、指向性が広いようなので、部屋を選びそうな気がします。

ユニットの個数がとても多いのでコストが高くつくのは難点ですね。同じConstant Directivity特性をもつLinkwitz ORIONと比較試聴していたいものです。
2016/03/12 00:38  daredevils36  URL  #-  編集


 中々面白い研究ですね。データもしっかりして実用化されている点も興味深いです。
 比較的安くて良い小型ユニットもありますから、基本的な実験は簡単にできそうです。
 論文等、紹介有難うございました。
2016/03/12 09:01  ケン  URL  #VWFaYlLU  編集


面白いですね、一般的な小型2wayがnear field monitor(前方投射型で水平方向への周波数特性偏差としてのポーラーパターンが優秀ではあるが、遠距離への音の放射を重要視しない)のに比べて、このようなline arrayは現在ではPA環境で広く使われて居る技術ですよね。会場中に広く・遠くまで減衰なく音を届けるというのが目的になりますから、高域ほどメリットがありそうです。

これがキットであるというのが驚きです。
かの国の住環境のみならず、DIY天国っぷりも見せられてる感じですね(笑)
2016/03/12 16:21  てつ  URL  #-  編集


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