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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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コメントのほうで『バッフルステップ補正量の最適化』について質問がありました。私もちゃんと調べていなかったのでSpeaker workshopでの計算になりますが確認してみました。

こちらが最適化前後の比較。青が最適化前でLPFのインダクタが2.56mHのとき、緑が最適化後でインダクタを2.2mHに巻き戻したときの特性です。縦軸は1dB/divなので差は最大でも1dBほどですが、音の印象はけっこう変わりました。それとフラットネスでいえば緑のほうが良いというか中庸ですね。

なおインダクタを減らしたのはバッフルステップ補正の調整だけでなく、クロスを少しでも高くしたいという狙いもありました。

バッフルステップ補正比較


こちらはLPFの伝達関数(最適化後)とLR4@1.9kHzの比較です。ざっくりこの差がバッフルステップ補正量に相当すると思いますが、1kHzで6dBぐらいの補正量になっています。ほぼ理論値に近いですね。どうもうちのSEASは音圧特性のフラットネスも含めて理論に忠実に作った方が良い結果になるようです。

バッフルステップ補正量



(この章おわり)


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テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用

コメント


Iridium17さん
こんばんは。

追加の投稿ありがとうございます。

バッフルステップ補正ですが、この場合は補正の量(ゲイン)を動かしたと言うよりは、クロスオーバー付近の微調整と考えたほうが良いのでしょうか。バッフルステップ量そのものを調整するといった場合は、ツイーターのアッテネーション量が連動してくると思うのです。
間違っていたらすいません。
2016/01/09 21:29  熊谷 健太郎  URL  #-  編集

Re: タイトルなし
熊谷さん、こんばんは。

今回はバッフルステップ補正量の調整とクロスの変更の両方を行っています。

バッフルステップ補正量はLPFのインダクタの値で決まります。たとえば同じ2kHzクロスでも、Lを大き目(Cを小さ目)にした場合とLを小さ目(Cを大き目)にした場合では前者の方が伝達関数がダラ下がりになり、結果としてバッフルステップ補正を強く効かせた特性になります。バッフルステップ補正をどのぐらいにすべきかに関しては諸説あるようですが、私の場合は疑似無響室特性でフラットになることを目標にしています。その観点から言えば青のチャートは200~2kHzの範囲で右下がりですから補正過多(Lが大きすぎ)ということです。

それとT25CF001のfo(カタログ値700Hz、実測830Hz)に対してクロスが1.8kHzというのは少々低すぎで、もう少し高くしたいと考えていました。これらはいずれもLを小さくする方向なので、今回は一石二鳥を狙ったというわけです。

今回、バッフルステップ補正量を調整したので、ご指摘のようにツィータのレベルも再調整しています。ただ、理屈で言えばツィータレベルを少し上げる方向なのですが、聴感バランスを合わせ込んだ結果、逆に少し下げています。

私がパッシブネットワークを設計する際にはSpeaker workshop上で①各セクションのAcoustic slope、②合成特性のフラットネス、③Reverse nullの3点を睨みながらLCRの定数を追い込んでいくのですが、パッシブネットワークではこれらが互いに絡み合っているので、たった10素子とはいえ最適解を見いだすのは大変です。逆に言えば、これがパッシブネットワークの醍醐味なのですけどね。


> Iridium17さん
> こんばんは。
>
> 追加の投稿ありがとうございます。
>
> バッフルステップ補正ですが、この場合は補正の量(ゲイン)を動かしたと言うよりは、クロスオーバー付近の微調整と考えたほうが良いのでしょうか。バッフルステップ量そのものを調整するといった場合は、ツイーターのアッテネーション量が連動してくると思うのです。
> 間違っていたらすいません。
2016/01/10 00:45  Iridium17  URL  #-  編集


Iridium17さん

よく分かりました。
ありがとうございます。

フラットよりもやや高域が落ちているぐらいのうほうが聴きやすいソフトも多いですね。
2016/01/10 11:02  熊谷 健太郎  URL  #-  編集


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