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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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2009年12月にMadisoundからユニットが届いて以来、ちょうど6年経ちました。そのうち5年ぐらいをクロスオーバーネットワークの改良に費やしてきたことになり、現在の回路が4代目(Version4)になります。ヒトゲノム解読ではないですが、今ではクロスオーバーネットワークのどこをどういじれば音がどうなるかといったことも概ね分かっており、このドライバの組み合わせでこれ以上の改善は望めないと思えるところまで来たので、このあたりで本当のエピローグとします。

Version 3に至るまでの経緯はこちらに纏めてありますが、Version 4でのもくろみはバイワイヤリング化と、T25CF001にはちょっと低過ぎるクロス(1.8kHz)を少し上げるとともに、バッフルステップ補正量を適正化する(ちょっと弱める)というものです。

具体的な変更点は、

・バッフルステップ補正量を適正化(L2を2.56mH→2.2mHに巻き戻し)
・HPFの肩特性の調整(L3を0.5mH→0.45mHに巻き戻し)
・LPFのノッチフィルターを8.4kHz(Lc1の追加)と11kHz(C2とR3)の2段に
・LPFのキャパシタの変更(DAYTON→Jantzen Standard-Z)
・インダクタの防振、キャパシタのボードへの固定

Network_Final151231


といったところです。自分でコイルを巻き戻せるようになったのでE12系列に縛られることがなくなり、設計の自由度が増しました。

組み上げた当初は新たに導入したパーツの音質の経時変化に翻弄されましたが、現在はそれも安定し、バランスの取れた音に落ち着いています。

音の特徴ですが、私は音の特徴を文章で書き表すのが致命的に下手なのでうまく書けませんが、硬い/柔らかい、暖色/寒色といった評価軸でいうなら中庸です。そしてスーパーカミオカンデを満たす超純水のように無色透明です。

最大の特徴は存在感を誇示しない点でしょうか。まぎれもなく音楽が鳴っているのに、その脇で寡黙に突っ立っているスピーカー、そんな感じです。


この先やってみたいことと言えば、まず高級アンプで鳴らしてみたい。なにしろうちのSEASは自称60万円/ペア、仮想ライバルは 805Diamondですから、それにふさわしいアンプを、ってわけです。

もうひとつ、これまでうちのSEASは門外不出でしたが、今後は機会を見つけて家から持ち出し、他者の評価を受けてみたいと思います。

気になることと言えば、私の見るところ、最近の自作スピーカー界ではフルレンジ派か、そうでなければデジタルチャンデバ/マルチアンプ派か、といった2極化がますます進み、私のようなパッシブ2ウェイは少数派、絶滅危惧種かもしれません。計測とシミュレーションを行き来しながら2つのユニットの音圧特性と位相特性を合わせ込んでひとつのスピーカーシステムに仕上げるのは、本当に楽しい作業なんですけどね。



最後に、今年もたくさんのページビュー、コメントをくださった皆様にお礼申し上げます。

ありがとうございました。



(この章おわり)


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