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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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インピーダンス補正のためにドライバに並列に入れる回路をZobelと呼びます。抵抗とコンデンサを直列にした例のやつです。昔はウーファーにはインピーダンス補正が不可欠と言われたものでしたが、海外ではあまり使われなくなりました。

インピーダンス補正を入れると音が鈍くなるとか、あるいは高音の荒さが改善されるといった意見を目にしますが、こういう考え方は間違っています。インピーダンス補正回路を入れるとネットワーク側から見た負荷インピーダンスが変化するので、フィルター特性が変化し、周波数特性も変化します。そのことを音が鈍くなるとか荒さががなくなると感じているに過ぎないのです。

またインピーダンス補正の効果を『ボイスコイルからの逆起電力を吸収するため』と論じているのもよく見かけますが、これも間違いです。

それにしてもまあ...みんな異口同音に間違った理論を唱えるというのはどういうわけなのでしょう。よほど影響力のある人の発言が元になっているのでしょうね。

さて話はSEAS EXCEL Projectに戻って、2kHzの2nd order Butterworthフィルターでは減衰が足らないことは分かりました。そこで、少々乱暴ですがフィルター回路は2nd order Butterworthのままでカットオフ周波数を1kHzに下げてみました。赤がドライバの生の特性、ピンクがフィルターを通したときの特性、黒が目標とするスロープです。もちろんシミュレータはSpeaker Workshopです。

高域のピークは残りますが、5kHzから下の領域はけっこう良い感じになってきました。

ここでフィルター回路は1kHzの2nd order Butterworthなのに、フィルターを通したドライバ特性は目標とする2kHzの4th order Linkwitz-Rileyに近いものになっています。つまり、クロスオーバーネットワークを設計するときにフィルター定数の公式など何の役にも立たないということがよく分かります。


W15CY001_network_BW2nd1k


(つづく)

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