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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  YAHA Project
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差動型YAHAアンプの目玉である2次歪みの打ち消しは製作中に偶然思いついたものです。

最初の回路では両ユニットのグリッド抵抗は普通にグランドに落としていたのですが、YAHAのような極端な動作領域ではとりわけユニット間のバラツキが大きいようで、プレート電流がまるでアンバランスでした。歪みの打ち消しのためにはプレート電流を揃えた方が良いんじゃないかと考えたのですが、どうせなら歪みを最少にするように調整した方が良かろうと思い至ったわけです。

この差動型YAHAアンプでは両ユニットのプレート電流をわざとアンバランスにすることにより2次歪みの打ち消しを試みました。具体的な回路は前の記事を参照してください。

以下にWave spectraで測定したスペクトルを示します。以後のデータは全て以下の条件で測定しています。

・ オーディオインターフェース:Firewire410
・ サンプリング周波数:96kHz/24bit
・ サンプルサイズ:16k
・ 測定周波数は『FFTに最適化』
・ ゲイン:0dB=1Vrms
・ 負荷抵抗:75Ω


こちらが歪み打ち消しをしない場合の1kHzのスペクトルで、両ユニットのグリッド抵抗はグランドに落としています。基本波が-10dB、このときの2次歪みが-73dBですから2次歪み率は-63dB、約0.07%です。積極的に打ち消しをしなくても差動アンプは低歪みですね。

-10dB_2nd_unbalanced.jpg


こちらが歪み打ち消しをした場合のスペクトルで、スペアナを見ながら左ユニットのバイアスを調整した結果です。基本波が-10dB、2次歪みが-102dBですから2次歪み率は-92dB、約0.0025%という驚異的な低歪みになりました。一方、3次歪みは変化なしです。

-10dB_2nd_balanced.jpg


以上は2次歪みだけの評価結果ですが、次にTHD+Nを評価しました。



(つづく)


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