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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  PARC Audio Project
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世間では板材による音質の違いといった話もありますが、私はシンプルに『鳴らない箱』を指向しています。そこで、今回のエンクロージャの設計に際しては構造力学の考え方を取り入れました。

以前に書いた記事ですが、もういちど。

周辺を拘束された円板の応力とたわみの関係は次式で示され、たわみ量は板厚の3乗に反比例します。

evenstephen_2.gif


剛性がたわみ量の逆数に比例すると考えると、板厚と剛性の関係はこうなります。板厚が増すとたわみ剛性が飛躍的に上昇し、24mmの板のたわみ剛性は15mmの4倍にもなります。この解析結果から今回は思い切って厚い板を使うことにしました。

MDFの板厚と強度.jpg


一方、上の式からたわみ量は半径の4乗に比例します。つまり、たわみ剛性は半径の4乗に反比例することになります。このことから、どういった補強の入れ方が有効かを検討しました。下の図は高さ400mm、幅200mmの側板に幅150mm、厚さ20mmの補強板を入れたとき、周辺と補強材に内接する最大の円を描いたものです。補強材を横向きに入れた場合は半径95mm、縦に入れたときは62.5mmとなりますが、後者のたわみ量は前者の1/5以下になる計算です。かなりラフな見積もりですが、補強材は長手方向に入れる方が圧倒的に有利だと考えられます

補強板の比較2.jpg


こういった考え方に基づいて出来上がった構造がこれ。なかなか頑丈そうでしょう?

エンクロージャ裏面.jpg



(つづく)


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