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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  PARC Audio Project
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MDFの加工を待つ間のお勉強、第三弾です。今回はコイル形状についての話題。

コア入りコイルを選択する理由はただひとつ、DCRが低いことです。特にウーファーに直列に入るLPFのコイルで1mHを超えるようなインダクタが必要な場合はコア入りも検討すべきでしょう。

代表的なコイルのインダクタンスとDCRの関係を拾ってみました。

・Jantzen Cross Coil 16ゲージ銅箔コイル(http://www.jantzen-audio.com/cross-coil/)
・Erse EQ 16ゲージ空芯コイル(http://www.erseaudio.com/Products/EQCoils)
・Erse EQ 14ゲージ空芯コイル(http://www.erseaudio.com/Products/XQCoils)
・Erse SoperQ 16ゲージ積層鋼板コア入り(http://www.erseaudio.com/Products/SuperQCoils)
・Erse SoperQ 14ゲージ積層鋼板コア入り(http://www.erseaudio.com/Products/SuperQCoils)
・Jantzen C-Coil 16ゲージトロイダルコイル(http://www.jantzen-audio.com/c-coil/)

Coil DCR比較.jpg

同じゲージ数であればコア入りコイルのDCRは空芯コイルの約半分になることが分かります。また仮にウーファーと直列に入るDCRを0.3Ωまで許容するとして、2mH以上のインダクタが必要な場合はコア入りしか選択肢がなくなります。

空芯コイルでも銅箔コイルは単線コイルよりもDCRが10%ほど高くなるようです。銅箔コイルのメリットとして表皮効果が少ないことが挙げられていますが、純銅のスキンデプスは10kHzで0.66mmですから16AWGの銅線の半径と同じ程度です。そもそもLPFに使うコイルで表皮効果の少なさがメリットになるのか、私は疑問に思います。銅箔コイルはお値段のほうもぐっとアップします。

もうひとつ、興味深いのがJantzenのトロイダルコイルです。トロイダルコアは閉磁路になるのでインダクタンスが同じなら巻線数が少なくて済みます。実際、このトロイダルコイルのDCRは際立って低い値です。その代わり磁束密度は高くなるので大きなコアボリュームが必要になります。C-Coilでは純鉄系のコアを使っているようです。

積層鋼板でもEIコアやトロイダルコアにすることは可能ですが、ネットワークコイルでは歪みを抑えるために磁束密度も低く抑えるようです。コアがそっけない棒状になっているのはそのためでしょう。ErseのSuperQは漏洩磁束を制御するために独特のコア形状になっています。

http://www.erseaudio.com/Products/SuperQCoils

ところで、この記事を書くついでにフォステクスのコイルのラインナップを調べてみたのですが、なんとサイトにはDCRはおろか線径すら記載がありません。メーカーの姿勢を疑いますね。

http://store.fostex.jp/category/1197526129195/

銅箔コイルの方はコイズミムセンのサイトにデータがありましたが、2.2mHでDCRが0.285Ω、お値段が12,075円。いったい誰が買うんでしょうね。私が使っているErseのSuperQなら2.5mHでDCRが0.113Ω、お値段が19.57ドルです。

さて、結論です。

オーディオ愛好家、特に真空管アンプ愛用者の皆さん、鉄心コア入りコイルを毛嫌いするのはやめましょう。


(この章おわり)


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