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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

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今度は左のスピーカーのみ駆動した場合のデータで、マイクの距離は150cmです。マイクの高さはツィータの高さと同じ75cmです。ARTAの解析モードはSingle-gated smoothed Frequency responseで、1/3オクターブのスムージングをかけています。

80Hzに大きなピークが出ています。

Left_150cm_height75cm_50ms.jpg


こちらはマイク高さを85cmにした場合。殆ど変化していません。

Left_150cm_height85cm_50ms.jpg


マイク距離を180cmまで離した場合。マイク高さは75cmです。80Hzのピークは殆ど変化しません。

Left_180cm_height75cm_50ms.jpg


マイク距離を180cm、マイク高さは85cmとした場合。やはり80Hzのピークは殆ど変化しません。

Left_180cm_height85cm_50ms.jpg


とにかくこの80Hzのピークは頑固で、マイク位置を少々動かしたぐらいでは変化してくれません。聴感上は特にブーミーな低音という印象はないのですが、精神衛生上良くないですね。

定在波のシミュレーションをする前に、もう少し条件を変えて測定してみることにしました。


(つづく)

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コメント


こんにちは。いつも興味深く拝見いたしております。部屋の特性込みで自動的に周波数特性をフラットにするイコライザーを使用すると、どうも不自然な感じになります。仮説ですが、人間の聴覚(脳を含めた認知システム)は部屋の定在波の影響をキャンセルする補正装置を備えており、その装置の補正の演算とイコライザーの補正がダブるため?ではないかと想像をたくましくしているのですが、いかがお考えでしょうか?こう考えれば部屋によって感覚的にフラットと感じる補正量がさまざまである、また人によって違う、という不思議をうまく説明できるようにも思えるのですが。
2013/06/22 16:49  sinnkuukann117  URL  #-  編集

Re: タイトルなし
sinnkuukann117さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

私はAudysseyしか経験がありませんが、自動補正を使うと不自然に聞こえるというのは全く同感です。そもそもスピーカー単体の周波数特性がフラットでないという現象と、部屋の特性込みでフラットでないという現象は、物理的には全く違う現象ですよね。

イコライザーで周波数特性をフラットにするということは、周波数領域(Frequency domain)における振幅特性をフラットにするという事で、言い換えると時間領域(Time domain)の特性が問題にならない場合の考え方です。従ってアンプやスピーカー単体の周波数特性がフラットでないのを補正するには有効な方法です。

一方、部屋の特性が暴れるのはスピーカーから出た直接波と床や壁からの反射波が干渉するためですが、ここで直接波と反射波は同時に耳やマイクに到達するのではなく、必ず反射波のほうが遅れて到達します。これはインパルス応答測定を行って見ると良く分かります。すなわち部屋の特性というのは時間領域(Time domain)で考えるべきものであって、周波数領域のイコライザでは原理的に補正できないものだと思っています。

したがって、スピーカーの無響室特性を出来るだけフラットにして、イコライザは使わず、部屋のレイアウトを工夫して定在波の影響を最小限にして聴くのが良い、というのが私の結論です。

さて『脳を含めた認知システム』という難しいお題ですので私も想像力をたくましくしてみます(笑)

我々は最初の数msはスピーカーからの直接音を聞いていますが、どんなスピーカーでも無響室特性はそこそこフラットに作られていますから、最初の数msはフラットな特性の音を聴いているわけです。これを我々の脳がどのぐらい認識しているのか分かりませんが、イコライザを使うと元々フラットである直接音まで”補正”してしまうのですから、不自然になっても当然という気がします。

Romp の "The Ear as a Frequency Analyzer"[1] にもあるように、聴覚の一般的な単純化したモデルでは、内耳は時間領域の音声波形を周波数領域のスペクトルに変換していると考えられている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0%E9%A0%98%E5%9F%9F

2013/06/23 00:25  Iridium17  URL  #-  編集


ご教授ありがとうございます。大変感謝いたします。
さらに疑問なのですが、バッフルステップ補正は設置環境によって変化させてもさほど不自然な感じは生じません。
部屋の特性込みでBSCをコントロールする、というチューニングについてはどのように考えればよいのでしょうか?
低音領域に関しては聴覚は鈍感で、高域に関しては敏感だ、ということなのでしょうか?
低音域は回折現象により直接波と反射波がはっきり分離しないようにも思えます。
このような前提のもとで、定在波の最低周波数のみをイコライザーで補正するという手法は無駄でしょうか?
不躾なご質問で大変失礼いたしますが、先生のブログで日頃の疑問が晴れ、大変すっきりいたしましたので、(特にクロスオーバーの設計指針)なにとぞ再度ご指導いただければ幸いです。
2013/06/30 20:30  sinnkuukann117  URL  #-  編集

Re: タイトルなし
sinnkuukann117さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

まず、”先生”はご勘弁下さい(笑)
オーディオに関しては純粋にアマチュアですし、音響工学の専門教育を受けたこともありませんので。

さて、バッフルステップ補正は設置環境によって変化させてもさほど不自然な感じは生じません、というご指摘がよく分からないのですが、アクティブフィルターをお使いなのでしょうか。

私の場合はパッシブフィルターですが、バッフル回折はバッフルの大きさと形とドライバの配置で決まる現象ですから、やはりスピーカーシステム単独で補正しておくべきだと思いますね。もし部屋の特性込みでBSCをコントロールすると部屋の模様替えをするたびにネットワークを改造しないといけなくなりますし。

先日sinnkuukann117様からコメントを頂いたのが契機となって定在波について色々考えてみたのですが、やはり定在波の問題をFrequency domainのイコライザで補正するという方法には私は懐疑的です。Time domainで作用するイコライザがあれば話は別かもしれませんが。

拙宅の定在波の問題はまだ解決していませんが、住環境の許す範囲で部屋のレイアウトを改善して、どこかで妥協するしかないのかなと思っています。

あまり参考にならなかったかも知れませんが、ご容赦下さい。

2013/06/30 21:58  Iridium17  URL  #-  編集


Audysseyでは低音以外もイロイロ弄られるので
PEQで80Hzの定在波を潰してみて
Frequency domainの補正が不自然に感じるか
実験されると良いと思います
2013/06/30 23:51  reira  URL  #-  編集


ありがとうございます。大変参考になりました。
実は最近PCをトランスポートにいたしました。PCのプレーヤーソフトには最小限の音質劣化で周波数特性に補正をかけることができるものがあるようです。
結論としては無理のようですが、最小限の投資と音質ダメージで部屋の定在波の影響をキャンセルできるのであれば大変ありがたいと思い、ご意見を伺いたく参上いたしました。
重ねて感謝いたします。ありがとうございました。
2013/07/06 10:19  sinnkuukann117  URL  #-  編集

Re: タイトルなし
sinnkuukann117さん、こんばんは。

ご参考になったかどうかわかりませんが、私も少しずつ定在波の問題にも取り組むつもりですので、今後もよろしくおつきあい下さい。

2013/07/06 19:33  Iridium17  URL  #-  編集


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