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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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これまでARTAによる測定の再現性や信頼性を確認してきましたが、今回からが本題です。

マルチウェイスピーカーのクロスオーバーネットワークをシミュレータを用いて設計する際には、基準となるリスニングポイントを決めておく必要があり、ツィータの軸上1mを基準とするのが一般的です。これをDesign axisと呼ぶこともあります。私のSEAS Excel2ウェイも一般的な例にならってツィータの軸上1mで周波数特性のフラットネスとreverse nullすなわちウーファーとツィータの位相関係を最適化しています。

ところが実際にのリスニングポイントはもっとスピーカーから離れていたり、ツィータの軸上からはずれていたりすることも珍しくありません。このように、Design axisから外れたときの特性をARTAを使って調べておこうというのが今回のテーマです。

こちらがツィータを正相接続したときのデータ。マイク位置はツィータの軸上ですが、マイクとツィータの距離は、黄緑が基準となる100cm、ピンクが120cm、赤が150cmです。距離が離れるに従って音圧レベルが低下していますが、周波数特性はほとんど変化していません。

normal_100-150cm.jpg


こちらはツィータを逆相接続したときのデータ。こちらもマイク位置はツィータの軸上で、ツィータとの距離は黄緑が基準となる100cm、ピンクが120cm、赤が150cmです。よく見るとreverse nullの深さは100cmが最も深く、距離が離れるとともに浅くなっていますが、150cmでもreverse nullと呼べるだけの深いディップが現れています。

reverse_100-150cm.jpg


以上のデータから、リスニングポイントをツィータ軸上で100cmから150cmまで遠ざけても周波数特性やウーファーとツィータの位相関係は維持されることが分かりました。

この測定を行う前は、少しでもマイク位置がずれるとreverse nullなんか出ないんじゃないかと思っていましたが、意外にクリティカルでないことが分かりました。これはグッドニュースです。



(つづく)

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