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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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最終的な回路がこれ。W15CY001のようなマグネシウムコーンドライバを使ったクロスオーバーネットワークとしては非常にシンプルな回路で、部品点数はこれ以上減らしようがありません。その一方でクロスオーバーポイントにおける位相はきっちり合わせ込んであり、そのために素子定数は1%ずれてもダメ、というところまで追い込んでいます。

いわばSEAS Excel 2ウェイのクロスオーバーネットワークのひとつの到達点だと思います。

最終回路


上がツィータが正相のとき、下が逆相のときの周波数特性です。

オリジナル正相(CRなしL2なしC1=17.2)

オリジナル逆相(CRなしL2なしC1=17.2)


よく見るとミッドバスの減衰スロープがツィータ側よりも少し緩くなっていますが、こういった例は海外のサイトではしばしば見られます。たとえばZaph先生の作例では、

It is functionally 4th order Linkwitz-Riley with a slightly shallower slope on the woofer to help with the acoustic center offset between the woofer and the tweeter.

出典:http://www.zaphaudio.com/ZRT.html

W15CY001とT25CF001の組み合わせにおいてもツィータをミッドバスより数cm後退した位置に取り付けてacoustic centerを揃えてやればわりと簡単にReverse Nullが出せるのですが、そのためには傾斜バッフルとか段付きバッフルが必要になります。私はこういったデザインが好きではないのでツィータとミッドバスを面一にマウントしましたが、それでもちゃんとReverse Nullが出るようにネットワークを調整した結果、ミッドバスの減衰スロープがツィータ側よりも少し緩くなっていたという次第です。


さて、今回のクロスオーバーネットワークの再検討で私が得た教訓は以下の通りです。


1. ツィータやミッドバスに直列に入る素子(CまたはL)は1個にする。

2. クロスオーバーネットワークはシンプルな方がよい。ただしツィータとミッドバスの位相がちゃんと合うことが前提。




エピローグのつもりでしたが、まだやり残したことがあったので撤回します。



(つづく)

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テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用

コメント

Reverse Null
Iridium17 様

Reverse Nullがあることが、示している事の一つとして、トータルとして位相が合っている事を表していると言えるのでしょうか。

また、時間が御座います時に、御教授願います。
2012/06/17 01:57  神戸の弥太っぺ  URL  #tHX44QXM  編集

Re: Reverse Null
神戸の弥太っぺ様

こんばんは。

Reverse Nullが生じるならばトータルの位相が合っていると言い切れるのかどうか、正直言って解りません。ただ、Loudspeaker Design CookbookにしろZaphのサイトにしろ、必ずと言って良いほどReverse Nullを誇らしげに示していますので、クロスオーバーネットワークの評価手法の一つとして定着しているのは間違いないです。十分条件ではないにせよ、必要条件と言って良いのではないでしょうか。

Reverse Nullに関しては海外のサイトでも色々議論があるようです。

http://techtalk.parts-express.com/showthread.php?t=232087
http://www.diyaudio.com/forums/multi-way/99799-how-interpret-reverse-null.html

一方、Googleでreverse null crossoverというキーワードで日本語のページを検索すると、このブログしか出てきませんでした。こんなところでも彼我の差を感じます。

2012/06/17 21:28  Iridium17  URL  #-  編集

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2012/06/24 12:21      #  編集


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