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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  オーディオ
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フォステクスの新ユニットが話題になっているようなので、私も論評してみました。

まずはツィータのT250Aから。

○ フランジが円形になった
フォステクスの一部のツィータは異形フランジを採用しており、フラッシュマウントが難しい形状でした。フォステクスの開発陣はエッジディフラクションという現象をご存じないのか、なんでこんなフランジにしたのか謎ですが、ともかく新シリーズで円形フランジになったのは喜ばしいことです。

× 周波数特性のフラットネスが劣悪
はっきり言って現代の新製品とは思えないような特性です。ピーク/ディップが激しいのは振動板の共振によるものと思われ、おそらくCumulative Spectral Decayも賑やかでしょう。

× 価格競争力がゼロ
お値段は130,000円(1個)だそうですが、競合する製品としては
Scanspeak Illuminator D3004/6640-00 1" Tweeter Beryllium Dome Tweeter - 479.2USD(52,712円)
Seas Excel T29B001 Beryllium Dome Tweeter (E0058) - 546.25USD(60,875円)
Satori TW29BN-B Beryllium Dome Tweeter - 385.0USD(42,350円)
※1USD=110円で計算
まあ、私は買わないからいいけどね。

× 相変わらず周波数特性チャートの縦軸を80dBスパンで表示している
周波数特性のグラフの表示方法は国際規格IEC 60268-1 または JIS C 5532:2014 によって縦軸のスパンは50dB とすることが決められており、ScanspeakやSEAS、SB Acousticsといったまともなメーカーはこれを守っています。一方、縦軸のスパンを大きくした方が周波数特性の凹凸が目立たないので、アラを隠したいメーカーは大きなスパンを採用するようです。


次はウーファーのW160A-HR。

○ T/Sパラメータが公開されるようになった
フォステクスはこれまで海外サイトではT/Sパラメータを公開し、国内サイトでは旧式のm0、Q0を公開するという二枚舌ユーザーサービスを展開していましたが、このユニットに限って国内向けにもT/Sパラメータが公開されるようになりました。ただしXmaxが公開されていないのでご自慢のエッジの性能が分からないのは残念というか何というか...

× 周波数特性のフラットネスが劣悪
特に700~1200Hzのディップはクロスオーバーネットワークでの補正が困難で、完成したシステムにも後遺症が残ると思われます。インピーダンス特性に不整脈が見られることから、あちこちで共振が生じていることが示唆されます。おそらくCSDも賑やかなことでしょう。

× 価格競争力がゼロ
お値段は150,000円(1個)だそうですが、競合する製品としては
Scanspeak Ellipticor 18WE/8542T-00, 7" Midwoofer - 708.1USD(77,891円)
ScanSpeak Illuminator 18WU/8741T 7" Woofer - 337.60USD(37,136円)
まあ私は買わないから(以下略)

× 相変わらず周波数特性チャートの縦軸を80dBスパンで表示している
(以下略)

この製品に限らず、フォステクスは周波数特性のフラットネスを軽視しすぎていると思います。またこの製品に関して言えば海外の競合製品の2倍以上という価格設定も正直理解に苦しみます。これも鎖国のなせる技でしょうかね。それでも買うマニアがいるだろうという読みであるなら、それはあまりにユーザーをバカにした話ではないでしょうか。

明治時代、自分の作品にストラディバリよりも高い値段を付けて売った日本人バイオリン製作者がいたそうです。



(この章おわり)


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