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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  オーディオ
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ポートとドライバのNear fieldレスポンス(.FRDファイル)をSpeaker workshopにインポートしてKeeleの方法で合成するとバスレフの周波数特性が得られます。それがこんな感じ。

416-8A_Merged_Response


ただし、こうして得られたデータは2π空間での特性なので、バッフル回折の影響は含まれていません。そこでバッフル回折計算ソフト"Edge"を使ってこのエンクロージャのバッフル回折特性を求めます。

416-8A_Edge


これを先のデータに掛け合わせてやると4π空間での周波数特性が得られます。100Hz付近からじわじわと右上がりになっていますが、これがバッフルステップです。もしパッシブネットワークで使うならバッフルステップ補正をしたくなるような特性です。

416-8A_Merged_Response_Edge


さて、ポートとドライバのレスポンスを重ね描きするとこんな感じです。178Hzの定在波はいただけませんが、それを除けばポートノイズも少なく教科書通りの動作をしています。定在波の対策は後日吸音材を増やしてもらいましょう。

416-8A_重ね書き


低域特性を拡大したのがこちら。-3dB落ちのポイントは約36Hzです。ポートチューニング周波数が33Hzなので、だいたいそのあたりが低域再生限界でしょう。

416-8A_低域拡大


さて、36Hzまでほぼフラットに再生するウーファーの音とは如何に?ということで鬼太鼓座を聴かせてもらいましたが、大太鼓の皮がわなわなと震える様子がはっきり解る圧巻の低音再生でした。

依頼元のKさんもご満足の様子。

やれやれ、めでたしめでたし。

それにしてもこのALTEC 416-8Aというウーファーはすごい。圧倒的な低音再生能力と98dB/Wの高能率、製造後45年を経ても劣化しない諸特性など、まさに名機の中の名機ですな。



(つづく)



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