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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  DAC Project
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電源回路を色々調べるうち、Jung super regulatorという回路を知りました。アメリカでは専用のPCBが売られています。

http://waltjung.org/PDFs/Regs_for_High_Perf_Audio_1.pdf

こちらのサイトがわかりやすいです。

https://tangentsoft.net/elec/opamp-linreg.html

Jung Super Regulatorは誤差アンプにオペアンプを使ったリニアレギュレータ回路で、バージョンによってはLM317のプレ・レギュレータが入っていたりします。回路的な特徴はオペアンプと電圧リファレンスの電源をパストランジスタの下流から取っていることで、これだと普通は起動しないのですが、パストランジスタのベース電流をオペアンプとは別の定電流源から供給し、オペアンプはベース電流をシンクすることで出力電圧を制御するという巧妙な方法で解決しています。

ところでJungさんって誰?と調べてみると、 Linear TechnologyとAnalog Devicesに勤務した経験があったり、何よりAESのFellowということで、相当のお方のようです。


一方、日本で電圧レギュレータの自作例を検索すると、3端子レギュレータか、いわゆる無帰還型かディスクリートのいずれかが多く、オペアンプを使った作例は意外に少ないようです。自作派には大きなオープンループゲインと深いNFBの組み合わせが好まれないのでしょうか。

事実、

  『NFBは必要悪』

という考え方は根強いようです。(検索してみると分かります)

このあたり、私には

  『クロスオーバーネットワークは必要悪』

という、さんざん聞き飽きた物言いと重なって聞こえてしまいます。

どうも日本人のメンタリティは様々なものをばっさり切り捨てるのが好きなようですが、残念なことに切り捨てることで得られるものと失われるものが定量的に語られることは稀です。

私の拙い計算結果によれば無帰還型レギュレータの出力インピーダンスは絶対的なゲイン不足のために芳しいものではなく、その一方で過渡応答にはオーバーシュートも発生します。ここで当てずっぽうで出力にOS-CONなど投入すると更にひどいことになります。


無帰還_1


無帰還_3


というわけで、私としてはJung super regulatorに敬意を表しつつ、オリジナルの super regulatorを目指したいところです。


とか言いながら、DAC Projectは超スローペースで進んでおります。



(つづく)





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