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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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バイワイヤリング化によって解像感や透明感が大幅アップした反面、人の声などがきつく聞こえることがあるので、TWのレベルを調整してみました。

こちらが現在のクロスオーバーネットワーク。

SEAS_NW

最初はアッテネータのR1を少し大きくしてみたのですが、どうもヌケが悪くなって気に入りませんでした。それならば人の耳の感度が高い3~4kHzあたりのレベルを少し下げればよいと考えて、HPFの肩特性を調整してみました。上記の回路にはR3という意味不明の抵抗が入っていますが、これは周波数特性のフラットネスや位相合わせ(Reverse null)を調整するために入れたもので、この値を変えるとHPFの肩特性も変化します。

こちらがSpeaker workshopによるシミュレーション結果。緑がデフォルトの30Ω、赤が22Ω、青が18Ωです。抵抗値を小さくするごとに3kHz付近のレベルが約1dBずつ下がっています。

Normal比較

このときのTWの音圧特性。

TW比較

こちらが伝達特性。これまで気が付いていなかったのですが、デフォルトの30Ωだと特性が少ししゃくれています。

TW_Transfer比較

こちらがTWが逆相の場合のReverse null。パッシブネットワークではどこか1箇所でも定数をいじるとWFとの位相関係が狂ってしまうものですが、幸い今回のケースではいずれの値でも許容範囲です。

ReverseNull比較


結局、22Ωで落ち着きました。

たった1dBの変化ですが音の印象は大きく変化しました。キレの良さはそのままに声のきつさが解消されただけでなく、低域まで増強されたように聞こえます。

よく、スピーカーの良し悪しは周波数特性からは分からない、と言われますが、その一方で、ごく小さなピークやディップがスピーカーの表情を左右するのもまた事実です。周波数特性の意味するものを実は我々が読み解けていないだけなのかも、と思ったりします。

次のステップとしてTWのインピーダンス補正をトライする計画でパーツも準備してあるのですが、バイワイヤリング化の衝撃が大きかったもので、すぐには次のステップに進める気になりません。もう少しこのまま聴いてみようと思います。



(つづく)



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