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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  YAHA Project
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ヘッドホンマニアの世界では『リケーブル』が流行しています。リケーブルとは、ヘッドホンのケーブルを高価なサードパーティ製や自作に交換して音の変化を楽しむということです。ネットのレビューでよく見かける『リケーブルで音が激変!』ってやつですね。

リケーブルのポイントは導体の材質であり、すなわち無酸素銅(JIS C1020)であったりPCOCCであったり純銀であったりするわけですが、概して音の良さは純度もしくは抵抗率と正の相関があると解説されています。つまり、

 導体の純度が高い = 音が純度が高い
 導体の抵抗が低い = 音のヌケが良い

という、小学生でも理解できそうな論理が展開されるのですが、じゃあ、神と崇められるDaleのNS-2BやMillsのMRAが銅-ニッケル合金やニッケル-クロム合金で作られている事実はどう説明するんでしょうね。

さて、今回のクロストークの測定で、ヘッドホンケーブルのGNDを左右chで共用するとクロストークが20dB(10倍)以上劣化することが判明しました。しかも、単にLchとRchが混ざり合うだけではなく、理由はよく分かりませんが、スペアナで見る限りクロストーク成分はかなりの高調波歪みを伴いますので、音質に対するネガティブなインパクトは少なくないと思われます。

一方、市販の高価なリケーブル製品はだいたい左右ChのGNDが独立しているようです。そのほうが聴感上の改善が大きいからでしょう。

『リケーブルで音が激変!』と感じたなら、それは無酸素銅の高度な結晶構造制御の賜なのか、あるいは単にGNDラインが左右独立になってクロストークが減った効果なのか、大人なら冷静に考えてみたいものです。



(つづく)



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