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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  PARC Audio Project
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こちらがエンクロージャに入れたDCU-131Aの疑似無響室特性です。サンプリング周波数は48kHz、サンプルサイズは32k、16回のアベレージングをかけていますがスムージングは行っていません。

データシートでは200Hzから3kHzあたりまでフラットな特性ですが、実測データでは400Hzから3.5kHzの範囲で最大6dBほど盛り上がった形になっています。これがいわゆるバッフルステップという現象で、最終的にはフラットになるようにクロスオーバーネットワークで補正します。

もうひとつ特徴的なのは8kHzのピークですが、これはコーンの共振によるもので、英語ではBreak-upと呼びます。メタルコーンの場合はBreak-upが顕著に出るので、これをどう処理するかがメタルコーンを使いこなす上で重要なポイントです。

DCU-131A_485.jpg


こちらはDCU-131AのCumulative Spectral Decayです。CSDはスピーカーへの入力信号が無くなった後の音圧の消滅過程を時系列で捉えたもので、すぱっと消えてくれるのが理想です。しかしコーンに共振があると振動がなかなか収まらず、仏壇の鈴のように『余韻』が残ります。言うまでもなくこの『余韻』は音質にとって有害ですので、低めのクロスオーバーと高次の減衰スロープを使ってBreak-upのある領域を十分に減衰させることが必要です。メタルコーンの場合はさらにBreak-upの周波数に合わせたノッチフィルターを併用するのが一般的です。DCU-131Aの場合も8kHzと12kHzあたりに『余韻』が残っていますが、比較的高い周波数にあるので対処は楽そうです。

DCU-131A_CSD_485.jpg


今日の言葉:メタルコーンは高めのクロス/低次のスロープで使うべからず



(つづく)



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