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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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スピーカーの音色を左右するもの(その3):インダクタ


本編でも書きましたが、日本ではインダクタに関して、

 鉄心コイル = 歪む = 安物
 鉄心コイルを使うやつ = 無知 = 素人


という図式があるようです。

私のSEAS Excel Projectでは3度にわたってクロスオーバーネットワークを大改造しており、そのたびにウーファーに直列に入るプライマリインダクタの値を変更しています。その変遷は以下のとおり。


 Version 1.0
 Erse 14AWG Air core 1.2mH(0.243ohm)+0.33mH(0.099ohm)

 Version 2.0
 Erse 14AWG Air core 1.2mH(0.243ohm)

 Version 3.0
 Erse 14AWG SuperQ Iron core 2.5mH(0.113ohm)



音質の傾向は、バッフル回折補正のためにインダクタンスの値を最も大きくしたにもかかわらずVersion 3.0が最も芯のある力強いものとなりました。これには鉄心コアのSuperQが効いているのが明らかです。この経験からインダクタはDCRが低いことが重要だと確信しました。また鉄心コアは重くて構造的に強固なことも効いているのかも知れません。

ただし、コア入りならば何でも良いというわけではありません。まずフェライトコアは飽和磁束密度が低いのでNGです。Jantzenのトロイダルコアはフェライトではなく純鉄系の鉄粉コアではないかと思います。最もポピュラーな磁性材料である積層鋼板も実はピンキリで、最近新日鐵から韓国POSCOに技術が流出したことで話題になった方向性電磁鋼板(オリエントコア)が高級品です。SuperQのコアのメーカーは分かりませんが、micro thin grain oriented low loss steelを使っているとのこと。


音質的にはイチオシのSuperQですが、唯一の欠点は壮絶にでかいことです。

SuperQ.jpg


Jantzen Sperior z-capが小さく見えます。

ネットワーク完成.jpg


= 教訓(その3): =
鉄心コアを侮るべからず




(つづく)


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