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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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スピーカーの音色を左右するもの(その1):バッフル回折補正

一連の製作過程や改造の中で、音質に対する影響が大きかったのがバッフル回折補正でした。

SEAS Excel Projectでは3回にわたってクロスオーバーネットワークの大改造を行いました。その中でVersion2までは中途半端だったバッフル回折補正を、Version3からはしっかり織り込んだ設計にしています。

これがVersion2の特性。バッフル回折補正が不十分なため200Hzから2.5kHzまで緩やかな右上がりの特性になっています。音色としては中低域が痩せている印象でした。

normal_highVol480.jpg


これがVersion3の特性。インダクタの値を1.2mHから2.5mHへと大きくしてバッフル回折を補正したものです。Version2との音色の差は大きく、中低域が豊かになって別物のスピーカーになりました。

right_normal_480.jpg


さて、こちらは拙作TangBand W3-315SCの特性です。13kHzのピークはとりあえず無視して下さい。幅140mmの細身のエンクロージャですが、1~3kHzにバッフル回折によると思われる盛り上がりが生じており、このシステムの音色を特徴づけています。

W3-315SC_unsmoothed480.jpg


バッフル回折はバッフルが円形であろうとエンクロージャが球状であろうと必ず生じます。

フルレンジにバッフル回折補正をする人はほとんどいない(註)と思いますが、よくフルレンジはボーカルが前に出ると言われるのは実はこの盛り上がりを聴いているだけではないでしょうか。

= 教訓(その1):バッフル回折補正はしっかり行うべし =


(註)Zaphの作例ではフルレンジスピーカーでもバッフル回折補正を行っています。

http://www.zaphaudio.com/audio-speaker18.html



(つづく)


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