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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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ARTAはひとことで言えばスピーカーの周波数特性を測定するシェアウェアです。


ARTA画面

http://www.artalabs.hr/index.htm


Speaker Workshopがその名の通りスピーカーの計測と設計に特化したシステムであるのに対し、ARTAはスピーカーの特性だけでなく部屋の残響特性や音声通信の品質の評価など、音響測定全般をカバーしています。そのかわりクロスオーバーネットワークをシミュレーションする機能はありませんので、ARTAで測定したデータをSpeaker Workshopにインポートしてネットワーク設計を行うという流れになります。そのためにLIMPというインピーダンス測定プログラムも用意されています。

さて、ARTAの計測がSpeaker Workshopとどう違うのかを調べてみました。Speaker Workshopには実にそっけないヘルプファイルしかないのに対し、ARTAにはセオリーにまで踏み込んだ詳細なマニュアルが付属します。実はこの点が最大の違いだったりするのですが、それはさておき、少々難解なマニュアルを読み進むうちに以下の点が分かってきました。

1) Speaker Workshopは測定信号としてMLSを用いたインパルス測定のみが用意されているが、ARTAでは周期ホワイトノイズ、周期ピンクノイズ、MLS、サイン波スイープを用いたインパルス測定が用意されている。

2) ARTAでは測定環境のノイズに対する耐性の面から周期ピンクノイズを推奨しており、MLSはあまり推奨していない。

3) Speaker WorkshopではGated Measurementにおいてひとつのゲートを用いるのに対し、ARTAでは長短ふたつのゲートを用いたDual gateモードが用意されている。


またARTAには参照信号を用いないSingle channel responseと、参照信号を用いるDual channel responseのふたつのモードが用意されています。一般的には参照信号を用いるほうが測定精度が高くなると考えられますが、そのためにはサウンドカードの周波数特性と歪み特性が優れていることが条件で、たとえばオンボードのサウンドカードを用いるような場合はSingle channelのほうがマシだ、とマニュアルに書かれています。

ARTAが推奨するサウンドカードには、

 RME Fireface 800, RME Fireface 400, RME DIGI96, RME HDSP
 Duran Audio D-Audio, EMU 1616m, EMU 0404 USB, EMU Tracker
 Echo Gina24, Echo AudioFire 4, Echo Layla 24, Echo Indigo
 M-audio Audiophile 2496, Firewire Solo, USB Transit, Delta 44,
 Terratec EWX 24/96, Firewire FW X24
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等々と、24bit/96kHzサンプリングといった比較的高性能なオーディオインターフェースが並んでいるのは、そのことを反映しているのでしょう。



(つづく)



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