FC2ブログ

自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
tags : 
フルレンジ vs 2ウェイシステムの比較というのはホットな話題のひとつでしょう。おそらく日本のアマチュアスピーカービルダーの論調は、

 ・ 点音源であるフルレンジは音像定位に優れている
 ・ フルレンジには音を汚すクロスオーバーネットワークが不要である 
 ・ よってフルレンジは究極のスピーカー形式である

といったところではないでしょうか。

さて、クロスオーバーネットワークを納めるケースを製作している間はTangBandを持ち出して鳴らしていましたので、この機会を利用してTangBand W3-315SCとSEAS Excelの聴き比べをしてみました。


フルレンジ


以下が聴き比べの結果です。

1) どちらもメタルコーンということもあってか、ルックスの違いから想像されるほど両者の音色の違いは大きくない。特に小編成やボーカル物に対してはTangBandがかなりの健闘を見せる。

2) ところが大編成やコーラスになるとTangBandは途端に見通しが悪くなる。一方、SEAS Excelは楽器やコーラス編成の大きさに関係なく、常に同じ鳴り方をする。

3) TangBand W3-315SCは小径フルレンジなので当然音像定位は良い。しかし、SEAS Excelのほうがもっとピンポイントで定位が決まる。

4) 透明感、空気感といった表現はSEAS Excelの圧勝。

5) スピーカーの存在感を伝えてくるのはTangBand、SEAS Excelは透明人間のよう。

水に例えるなら、TangBandは”六甲のおいしい水”、SEAS Excelは半導体製造に使われる超純水、といったところでしょうか。

その昔、私は長い間JBL LE-8Tというフルレンジを愛用していましたが、これなんかもっと極端な例で、たとえば古い録音のピアノトリオやサックスなどを再生すると至福の音色を聞かせてくれます。おいしい水どころか大吟醸といったところでしょう。その一方で大編成になると楽器が団子状態になって、聴いているのがしんどくなるのでした。


さて、今回の結論です。

良くできた2ウェイスピーカーシステムの世界観は、フルレンジでは表現できない。


(完)





関連記事
スポンサーサイト



テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用