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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  SEAS Excel Project
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オスモカラーが乾くまでの間、Speaker Workshopを使ってクロスオーバーネットワークについてもう少し勉強することにしました。

クロスオーバーネットワークが正しく設計されていることを判断するポイントは、

1)目的とする減衰スロープ(たとえば4th order Linkwitz-riley)が得られている
2)ツィータを逆相接続したとき、クロスオーバー周波数に深いディップ(reverse null)が現れる

であると考えてきましたが、色々なフィルター回路をシミュレーションするなかで、スロープは合っているのにreverse nullが出ないというケースがいくつかありました。以下の例はローパスに4次、ハイパスに3次のフィルター回路を使ったもので、減衰スロープはローパスもハイパスもぴったり4th order Linkwitz-rileyになっています。ツィータを正相接続したときの特性がこれ。


no_offset


グラフ中の破線は位相特性を示したもので、それぞれ黄色がミッドバス、水色がツィータの位相です。破線が垂直に立ち上がっている箇所がありますが、これは位相シフトが180度になった点で、便宜上これを180度ポイントと呼ぶことにします。理論的には4th order Linkwitz-rileyフィルターのクロスオーバー周波数における位相は180度なので、180度ポイントはクロスオーバー周波数と一致します。上の例ではミッドバスの180度ポイントは2kHzすなわちクロスオーバー周波数と一致しており、理論通りの特性であることが分かりました。一方、ツィータの180度ポイントは約1.5kHzとクロスオーバー周波数よりも低いところにあります。

ツィータを逆相接続したときの特性がこれ。reverse nullがあまりシャープではありません。


no_offset_reverse


もし逆相接続時のツィータの位相がクロスオーバー周波数において0度であれば、ミッドバスの180度と打ち消し合って深いreverse nullが現れるはずですが、上の例では1.5kHzで0度、クロスオーバー周波数で約-30度となっています。

つまり、深いreverse nullが出ないということはクロスオーバー周波数においてミッドバスとツィータの位相が合っていないことを意味します。考えてみれば当たり前のことなのですが...

次にこの位相差を補正する方法を検討します。


(つづく)


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