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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  イヤホン
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愛用のSHURE SE215 Special Editionですが、酷使が祟ってケーブルが切れかかってきたのと、左右共通のGNDラインがクロストークを悪化させるのが気に入らなくて、左右GNDが独立しているタイプのケーブルに交換しました。いわゆるリケーブルってやつです。

リケーブル後


音はずいぶん変わりました。中高音が張り出して、ちょっとバランスが崩れた感じです。団子状になったようにも感じます。ただ、こういった音の変化の理由をケーブルの素材なんかで説明するのは間違いですね。もっと単純な話だと思います。

純正ケーブルはGNDが左右共通になっており、この抵抗成分によって逆相クロストークが生じます。これがどんな音の変化をもたらすかは、遠い昔に流行したスピーカーマトリクス方式4チャンネルステレオを思い出せば分かります。

左右chを逆相で合成すると、左右chに同相で入っている成分(中央に定位するボーカルなど)は打ち消され、残響など左右chの位相に相関のない成分が残ります。これをリヤから再生することで臨場感をアップさせようというのがスピーカーマトリクス方式4チャンネルステレオです。

イヤホンのGNDを左右独立させれば逆相クロストークが無くなるわけですが、このとき生じる音の変化はスピーカーマトリクス方式の逆と考えられます。すなわち、中央に定位する成分の音量がアップし、残響が減るというわけですが、私が感じた聴感上の変化はこれと一致しています。

リケーブルする前のほうが聴きやすかった気もしますが、それはあくまで逆相クロストークを含んだArtifactを聴いていたわけですから、まあとりあえず納得というところです。今はイヤパッドをLサイズに換えて落ち着いています。

それとケーブルのエージングという現象は物理的にはあり得ず、脳が音の変化に適応した結果、いわゆるブラシーボだと私は思っています。だって、エージングで音が良くなったっていう話ばかりで、悪くなったって話は聞かないじゃないですか。



(この章おわり)




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