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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  Scan-Speak Illuminator Project
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我が家のメインシステムとなったScanspeak Illuminator2ウェイのスペックをまとめておきます。

型式:
SZ3

使用ドライバ:
Scanspeak D3004/662000 リングラジエータ 
Scanspeak 18W/8531G00 18cmスライスドペーパーコーンウーファー

測定ソフトウェア:
ARTA

設計ソフトウェア:
Speaker workshop

クロスオーバーネットワーク:
4th-order Linkwitz-Riley型(LR4) 24dB/oct

クロスオーバー周波数:
1.7kHz

Illuminator_NW480


エンクロージャー容積:
38L

バスレフチューニング周波数:
30Hz

エンクロージャー材料:
ウォールナット(無垢材)、ロシアンバーチ合板


軸上周波数特性(マイク距離1.5m、スムージングなし)
L=150cm_Normal_480


軸上周波数特性のフラットネス(200~20kHz、マイク距離1.5m)
FR_stdev
(単位:dB)


軸外特性(マイク距離1.5m)
Directivity_480


位相整合性(Reverse null、マイク距離1.5m)
L=150cm_Reverse_480


Cumulative Spectral Decay
CSD480


製作担当:
スタイリング:Iさん
木工:Sさん
全体設計:Iridium17

製作期間:
1年6か月


トーンキャラクター:
・『フラットなスピーカーはつまらない』は昔の話
・ぐいぐい押してくる存在感はむしろアグレッシブ
・その一方で、どんなに音数が多いソースでも混濁、歪み感は皆無
・フルレンジを超えるピンポイントの音像定位
・気持ち悪いほどの解像度(ヴォーカリストの肺の動きが見えるような...)
・ALTECに迫るサックスとトランペットの表現(ドームツィーターとして秀逸)
・海外で自作/メーカーのいずれでもScanspeakが好まれる理由が分かった

製作費:
同クラスの市販品の1/5ぐらい

製作難易度:
超たいへん。もう二度と無理...


背面



(この章おわり)



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テーマ:オーディオ - ジャンル:趣味・実用

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ようやく完成したScanspeak Illuminator

SZ3-1


ターミナルプレートには設計・製作に携わった3人の名前と周波数特性(実測データ)が刻まれました。

Terminal_Plate


おまけ
仕上げに使った蜜蝋ワックス

みつろうクリーム



(つづく)

次の投稿が最終回になります。



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我が家のメインシステムであるScanspeak Illuminator2ウェイは内部補強とオイル仕上げが未完でしたが、ようやく他のIlluminatorユーザーの方々の残作業も終わったので、満を持してSさんに作業して頂きました。

どうせやるなら、ということで、かなり徹底した補強を行っています。

内部3


こちらが補強板。材料はロシアンバーチ合板です。

内部2


今回初めての試みとして、エンクロージャーの補強に建築用金物を使って見ました。接着剤と木ネジを併用して固定しています。

内部1



(つづく)



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背面の調整用ポートを塞いでフロントポートを取り付けたら、ひとまず完成です。

ひとまず完成2


特性はこちらです。周波数特性がフラットなスピーカーといえば几帳面で面白みに欠けるといったのは昔の話で、ブレス(息継ぎ)のときに歌い手の気道に空気が吸い込まれて肺が拡張する様子が目の前に迫ってくるボーカルの表現など、むしろアグレッシブと言えるほどです。

どんなに音数が増えても決して混濁することなく、透明な虚空の中に様々な音達が次々と現れては消える様は現代のスピーカーであることを感じさせます。

音色としてはScan Speakらしい明るく華やかなトーンですが、マスターブックの作例で使ったDiscoveryと比べるとIlluminator / Reveratorの組み合わせは滑らかさや優雅さといった面で2ランクぐらいアップしています。もっともユニットの価格は4倍、ネットワークパーツの値段は??倍ですが...

それと、ちょっと硬質なキラキラ感はMundorfの個性でしょうか。

バスレフポートのチューニングは量感よりも引き締まった低音を重視した結果、想定よりやや低めの26Hzに合わせています。実はまだエンクロージャーの補強が十分でないこともあり、低音の質感ついては改善の余地ありです。このあたりが多忙なSさんの手が空く春先以降に着手することになりそうです。



(つづく)



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ポートレスポンスに現れたピークの正体は、エンクロージャー上下方向の定在波です。

高さが1m程度の一般的なトールボーイ型エンクロージャーの場合、上下方向の定在波が170Hz前後に必ず発生します。これを放置しておくとバスレフポートからこの定在波が漏れ出てくるだけでなく、ウーファーの音圧特性にも変なうねりが出るのは先日のデータの通り。音質的に良いわけがありません。

ところがこのモードは極めて手強く、底板に少々凹凸を付けたぐらいでは消えてくれないのが普通です。今回も種類の異なる吸音材を厚く積層することで対処しています。

またトールボーイ型は何故かバスレフポートを下の方に設けたデザインが多いのですが、天井と底板付近は定在波の音圧が最大となる場所なので、定在波的には最悪のレイアウトです。

いつも思うのですが、ポートレスポンスの測定はお医者さんが聴診器で患者の胸の音を聴くようなもので、エンクロージャー内の不整を露わにしてくれます。ポートレスポンスの測定は簡単なので、ぜひ一度測定してみることをお薦めします。



(つづく)



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