自作スピーカーと計測  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと計測に関するブログです。

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インシュレータは3点支持にしています。

さて肝心の音ですが、耐震ジェルを敷いていた時の低音の鈍さが消えて、シャキーンとした音に変わりました。ふっと音が現れてまたふっと消えるという、SEAS Excel2ウェイ独特の音離れの良さというか空間表現が印象的です。

やっぱり耐震ジェルの音はダメでした。前言撤回です。

フィギュアスケートの第2回世界国別対抗戦をテレビで観ていた妻も、ぐんと音が良くなったと言います。妻はインシュレータがどーのこーのといった事には全く興味がないので、彼女が下す音の評価はある意味でブラインドテストと同様の客観性があります。


インシュレータ


今回インシュレータをいじってみて分かったのは、インシュレータの役目はスピーカーの響きと設置面(うちの場合は御影石)の振動をうまく調和させることのようです。インシュレータひとつでかなり音が変化するのは事実ですが、その変化の仕方はおそらくケースバイケースで、高価なインシュレータが良い結果を生む期待値は非常に低いと思われます。

また、いくら高価なインシュレータを敷いたからといって、そのスピーカー本来の解像度を超える音が出るはずはありません。ペア5万円のスピーカーに10万円のインシュレータを投資しても15万円の音にはならないでしょう。

世の中にはずいぶん高価なインシュレータも数多く存在しますが、インシュレータにスピーカー本体の消費税を超えるような金額を投資するのはいかがなものかと思います。ちなみにうちの場合は、黒檀ブロックのお値段が262円×6個=1572円、それにコルクシートが少々。合計2000円ほどの投資でした。

それと、あいかわらず”クライオ処理インシュレータ”なるものが市販されているようです。やれやれ...



(この章おわり)


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黒檀のインシュレータをセットしたところ。
なかなか高級感があります。ちなみに黒檀ブロックのお値段は1個262円。

インシュレータ


(つづく)



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いつまでもハインツの缶詰を使っているわけにもいかないので、簡単なインシュレータを作ってみることにしました。素材は東急ハンズで手に入る黒檀ブロックで、40mm角のものです。

上面

手に取ってみると、一般的な木材よりもずっと重くて硬いのがわかります。

ただ、御影石の上に直接置くと滑りやすいので、底面にコルクを接着してあります。
コルクの断面はマジックで黒く着色しました。

コルク面


(つづく)



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NR1602をPure Directモードにして聴くSEAS Excel2ウェイは分解能は申し分ないのだけど、鳴り方が窮屈というか、いまひとつ楽しくない。

こういう時は、経験的にスピーカーを高い位置に持ち上げてやれば空間的な広がりが出て良いんじゃないか、ということで、ふたたび缶詰が登場しました。

このハインツの缶詰、とにかく高さと太さが絶妙なのです。とはいえ、恒久的にこれで済ませるわけにはいかず、これと全く同じ形状の丸棒を調達してスタンドを作らなければいけません。


缶詰


スピーカーの位置を変更したついでにAudysseyの再測定をやってみようか、という気になりました。

実は、Audysseyについて誤解していた部分があります。

Ausysseyの測定結果はNR1602のパラメータの中で確認することが出来ますが、それが63, 125, 250, 500, 1k, 2k, 4k, 8k, 16kの9点で表示されるので、てっきりパラメトリックイコライザーの類だと思っていたのですが、実際にはFIRフィルタを使ってタイムドメインと周波数帯域の2つ領域で補正を行うのだそうです。

うーん、私の苦手なデジタルフィルタ理論ですな。

スピーカーシステムを自作する者にとってAudysseyは悩ましい存在です。最初は、ワシが作ったスピーカーの周波数特性を勝手に弄るな!という気持ちもあって、あまり好きになれなかったのですが、それほど単純な代物ではなさそうなので、少しまじめに付き合ってみようという気になってきました。

たとえスピーカーシステムが完璧なものであっても、それを設置する部屋は完璧とは程遠いものですし。



(つづく)



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ポートチューブと金具のあいだにエポキシ系接着剤を流し込んで1週間養生しました。

ボルト接着


3週間ぶりにメインシステムに復帰したSEAS Excel2ウェイ。

SEAS復活


エンクロージャにウレタンニスを内塗りしたり、ポートチューブを補強したりといったメカニカルな対策が、音質にどういった影響を与えるかは非常に興味深いところですが、第一印象はこんな感じ。

  ・ 音の重心が下がった。低音が増えたとか伸びたということではなく、土台がしっかりした
    ような感じ。

  ・ 低域の分解能が良くなった。ベースやらドラムやら、すべての低音楽器がちゃんと
    分離されて聞こえる。

  ・ いままで以上に自己主張をしないスピーカーになった。

最後のポイントは少々説明が必要です。『おとなしいスピーカー』というのではなく、ソースに入っている音を強調することもなく見落とすこともなく、『あるがままを空気の粗密波に変換する機械』に徹しているような印象です。昔どこかで聴いたアルテックA7や、永く愛用したLE8Tは強烈に存在感をアピールするスピーカーでしたが、SEAS Excelは自己の存在を主張しません。

固有の音色を持たないという意味では無個性と言えるかも知れませんが、むしろソースに記録されているどんな細かいニュアンスも残らず再現してみせる解像度の高さが、SEAS Excelの持ち味というか個性というべきでしょう。

次回は、しばらく鳴らしていたTangBand W3-315SCとの比較を、フルレンジvs2ウェイという観点から論じたいと思います。



(つづく)




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