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自作スピーカーと測定  * 冬うさぎの晴耕雨読な日々 *

自作スピーカーと測定に関するブログです。

Category :  Scan-Speak Illuminator Project
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これまでバスレフ型エンクロージャーの設計にはWinISDを使ってきましたが、Scan-Speakが出しているスプレッドシートがなかなか使いやすいので、最近はもっぱらこちらを使っています。特にGroup delayとそのaudible limitが表示されるのは便利です。

さて、Scan-Speak 18W8531G00というウーファーはfsが30Hz前後と低く、またQtsがさほど小さくないので、56Lぐらいのエンクロージャーを与えてポートチューニング周波数を28Hzに設定すると、30Hzまでほぼフラットな特性が得られます。

これはすごい!

56L


ただし、その代償としてGroup delayは芳しくなく、20~30Hzのあたりでaudible limitを超えています。20~30HzのGroup delayって何なのよ?という気もしますが、海外の自作サイトではこういったアホみたいに低域を伸ばした作例を見かけないので、やはり好ましい設計ではないのでしょう。

56L_GD


こちらはGroup delayがaudible limitを超えないように意識した設計です。

40L

40L_GD


もうひとつ、エンクロージャー容積を決める上で考えないといけないのがルームゲインの問題です。



(つづく)


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ウーファーのほうはBreak-inが済んでいますが、ツィーターは新品のままなので、測定を行うまでの間テレビにつないでエージングを行っています。

TWエージング中


このクラスのツィーターをを扱うのは初めてだし、なんせこの面構えなので最初はおっかなびっくりでしたが、TangBandの上に繋ぐだけで空気感が変わりますね。

最初はちょっとじゃりじゃりした感触がありましたが、数時間で落ち着いてきたようです。キャラとしてはやはり明るくて華やかなScanSpeakそのものといった感じです。

まだ残り5ペア+αもあるので、1週間交代でエージングを進めていきます。



(つづく)



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そろそろエンクロージャーが出来上がるので、測定の準備を始めました。

これまで測定用マイクにはDayton audioのEMM-6を使ってきました。このマイクは安いながらも一応個別の校正データが付属するのですが、かれこれ5年ぐらい使っているので経時変化も気になるということで、新たにマイクを購入しました。

購入したのは同じEMM-6ですが、Cross Spectrum lab.(CSL)で再校正された製品です。

CSL_EMM-6


さっそく両者の校正チャートを比較してみました。緑がCSLの校正データ、赤がDaytonです。

CSL_vs_Dayton_480


以前からDaytonの校正データはちょっと怪しいのではないかと思っていましたが、あながちハズレではないようです。ただ、Daytonのカーブは必要以上にガタガタしている感じがあります。近接反射を拾っているのか、校正環境が余り良くないのかも知れません。CSLはデータの出し方もしっかりしているし、お値段も送料込みで14000円ほどですから、お勧めできると思います。

データの信頼性としては

  CSL EMM-6 > Dayton EMM-6 >> Behringer ECM8000

といったところでしょうか。Behringer ECM8000は個別の校正データが付属しないので、カタログに掲載された素晴らしくフラットな特性が得られるかどうかは運しだいです。ちなみにCSLでも以前は再校正したECM8000を販売していましたが、あまりにバラツキと不良品が多いのに嫌気がさして取り扱いを止めたそうです。



(つづく)



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半年前に購入して以来、Sさん宅の軒下で乾燥させていたウォールナット材。

元の板材


フロントバッフルへの加工が始まりました。白太を避けるため半分の厚さに曳いてブックマッチにつなぎ合わせます。

バッフル材


こちらはサイドパネル。少しずつ角度を付けて貼り合わせた後、R1200に削り出します。

側板


私には想像も出来ないほど高度な木工作業ですが、すべてSさんにお任せです。



(つづく)



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ウーファーを弾性体を介してバッフルに固定するフローティングマウント(海外ではIsolating mountと呼ぶようです)は音質的なメリットありというのが定説のようですが、定量的にはどうなのよ?ということで、バッフルの振動測定を行ってみました。

18W8531G00のフランジにはかなり厚めのガスケットが貼られており、フレームの振動をバッフルに伝えない設計思想のようです。とはいえ、取り付けボルトを介してフレームの振動がバッフルに伝搬するので、この点に着目した実験を行いました。

ベースラインはこれ。ステンレスボルトとワッシャー。バッフルには鬼目ナットが仕込んであります。

SUS_bolt.jpg


比較対象はシリコンゴムワッシャーとチューブを使ったアイソレーションボルトです。ウーファーのフレームと接する部分はすべてシリコンゴムで覆われています。

Silicone_Bolt.jpg

Silicone.jpg


Vas測定箱を使ってウーファーにピンクノイズを入力し、リオンのVM-63A接触式振動計の加速度信号をARTAに入れてFFT解析しました。

Position_A


まずはバッフル面から。こちらはステンレスボルト+ワッシャー

SUS_Washer_A

SUS_Washer_A_CSD

こちらはシリコンワッシャー+チューブ

Silicone_Tube_A

Silicone_Tube_A_CSD


次は天板

Position_B

ステンレスボルト+ワッシャー

SUS_Washer_B

SUS_Washer_B_CSD

シリコンワッシャー+チューブ

Silicone_Tube_B

Silicone_Tube_B_CSD


最後はサイド

Position_C

ステンレスボルト+ワッシャー

SUS_Washer_C

SUS_Washer_C_CSD

シリコンワッシャー+チューブ

Silicone_Tube_C

Silicone_Tube_C_CSD


というわけで、簡単なシリコンワッシャー+チューブでもバッフルの振動低減に結構な効果があるようです。



(つづく)



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